ふと衝動的に映画を見たくなって、
「風と共に去りぬ」の映画を見ていました。


なぜか、あえていまさら「風と共に去りぬ」...です(笑)





1939年制作のふる~い映画なんですが、さすがは超名作と言われるだけあり...
原作、キャスティング、撮影、セット、どれを取っても圧倒的な神映画ですね。
今見てもまったく色褪せないので、終始ドキドキ、感動しながら
最後まで一気に見てしまいました。
古い映画と侮って、今まで見てなかったので人生損してたよ..._| ̄|○


「風と共に去りぬ」20代のころに
原作を一度本で読んだことがあります。


その時は、スカーレット・オハラの生き生きとした生命力の美しさや
レット・バトラーの生き抜く力、逞しさ、自分を貫く力を
シンプルにかっこいいなあ、美しいなあと思いながら読んでました。


「風と共に去りぬ」については、
登場人物の中で誰がいい男か?誰がいい女か?論が
しばしば交わされることがありますが、
タフで逞しいダンディーないい男の候補として、レット・バトラー
筆頭に挙げる人は多いと思います。
「レット・バトラー = いい男」
異論なし!というか...実際、僕も若いころはそう思っていました。





でも、年を重ねて40代のオッサンになって、改めて映画を見返してみると
登場人物がいろいろ違った視点で見えてくるなあと...


レット・バトラー確かにカッコいいけど、
なんかここぞというときに身勝手すぎないか?
...とか


レット、本当はスカーレットが超大好きなはずなのに、
なぜかストレートに愛情表現できない。男版ツンデレかお前は!?
...とか


そして、あらためて見返してみると、
アシュレー・ウィルクス
...レット・バトラーとは違う意味でのいい男です。





あと、
メラニー・ハミルトン
この人の生き方はなんというか、美しい。
...ていうかですね。





心理学的な視点でこの映画を見てみると、
ヒロインであるスカーレットに関わる二人の男たち
レット・バトラーとアシュレー・ウィルクス
二人の性格はまったく真逆というか、
生きている世界が違っています。


現実世界に生きている男
自分の欲望に従って生きる男
タフで逞しい男


レット・バトラー





内面世界に生きている男
理想や美徳に従って生きる男
線の細い男


アシュレー・ウィルクス





今回映画を見てみて、
この物語は登場人物たちの生きている世界の違いというか
分かり合えなさが、ドラマを生み出しているんだなあ...
とあらためて思いました。


例えば...


・現実世界と願望実現に生きている人たち
レット・バトラー、スカーレット・オハラ


・愛や理想など内面世界に生きている人たち
アシュレー・ウィルクス、メラニー・ハミルトン


生きている世界がまったく違い、永遠に分かり合えないからこそ、
お互いに惹かれあうし、すれ違い続ける...




現実世界に生きているスカーレットにとっては
アシュレーという男の内面世界はきっと永遠に理解不能で、
たとえ結婚して結ばれたとしても、分かり合えなかったでしょうね。





スカーレットはあらゆる男たちから求愛され続けてきましたが、
アシュレーだけは手の届かず、理解不能な男であったからこそ、
逆に追い求め続けていたというフシもあります。


永遠に分かり合えないからこそ、自分でも気づかないうちに求め続けてしまう。
映画を見ながら、本当に男女の縁のつながりは不思議というか、
切ないものだなあと...




その他にも、登場人物たちの行動に世界観の違いが表れている場面があります。


例えば、南北戦争の従軍...


レット・バトラーもアシュレーも二人とも
知的な男なので、おそらく戦争で南軍が負けることはとうに
見越していたでしょう。


負けると分かっていても、
自分の愛する人たちや故郷のために従軍していく道を選ぶアシュレー






負けると分かっているので、
従軍せずに利益を得るチャンスとして活かすレット・バトラー

(あとで感傷的になって、結局従軍することになりますが...)




戦火でタラが焼け野原になってしまったときも...





どんなことをしてでも、生き抜く決意をしているスカーレット


たとえ生きていくためだとしても破廉恥なことは、
死んでもできないアシュレー


アシュレーのように、内面の理想や美徳に従って生きている人たちは
戦争のような極限状態の中では、なりふり構わずに生きていく人たちに
後れを取ってしまいます。
(実際、南北戦争後のアシュレーの ヘタレ 落ちぶれぶりと、
レットの羽振りの良さは、対極すぎて映画で際立っていた。)


競争社会であるタフな現実世界では、
アシュレーやメラニーのような内面世界に生きている人たちは、
真っ先に後れをとってしまう繊細な人、弱い人という側面もあります。


だけどアシュレーやメラニーの心の中にキラリと輝く宝石のような
美しさがあるのもまた事実なんですよね。


アシュレーの生き方は不器用過ぎて映画を見ていて大丈夫か...?
と時々心配になりますが、自分が良しとする美徳を大切にしていて、
理想を貫いているという点では、誠実で美しい。


メラニーも一見弱々しそうに見えますが、
誰であろうと(ボロボロで無一文の見知らぬ敗残兵たちにも!)
愛を持って関わり続けるという美しさ、芯の強さがあります。




今回、映画を見直してみて、
彼ら二人の中にある繊細さや美しさに、
心を惹かれている自分がいました。


「風とともに去りぬ」
古き良き南部や、南部で良しとされていたかつての美徳が、
戦争の到来とともに価値を失い、過ぎ去って行ってしまうという物語ですが、
映画を見ながら、二人が心に持っているような繊細さや美しさも
大切にされるような世の中であって欲しいと感じました。





...以上つれづれに感想を書きながら
あまりまとまらないですが...


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