コミュニケーション能力アップの秘訣について、
タカシ先輩から伝授を受けるカオル君。
いまひとつピンときていないカオル君に、
一抹の不安を感じるタカシ先輩であった。


・マンガで学ぶコミュニケーション ~ オタク男子のコミュ障克服の物語 ~
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前回はオウム返し(バックトラッキング)について、教えたね。
では具体的な方法について、もう少しくわしく伝えるよ。

はい!ありがとうございます!

オウム返しの方法には、大まかに三種類あるといわれているよ。
①語尾をそのまま返す。
②キーワードを返す。
③要約して返す。

...三種類ですか?

実際に例で説明したほうがわかりやすいよね。
僕が受け答えの例をやるので、なんか僕に話しかけてみて。

ありがとうございます!
ええっと...何か話しかければいいんですね。
「先月から仕事がすごく忙しくて、なんだか疲れがたまっているんです。」

①語尾を返す。これは簡単にできるよね。
「先月から仕事がすごく忙しくて、なんだか疲れがたまっているんです。」

「そうなんだ。疲れがたまっているんだね。」

なるほど。これならできそうです。
語尾を返す...メモメモ。

②キーワードを返す。
これは相手の言っている表情をよく観察して、
力が入っていそうなキーワードを返す。

「先月から仕事がすごく忙しくて、なんだか疲れがたまっているんです。」

「そうなんだ。すごく忙しいんだね。」

なるほど。
観察して、力が入っているキーワードを返す...
メモメモ。

③要約して返す。
相手の言った文章を要約して返す。特に相手がおしゃべりな人で、話す文章が長い場合、要約を返すといい感じだよ。

「先月から仕事がすごく忙しくて、なんだか疲れがたまっているんです。」

「そうなんだ。すごく忙しくて疲れがたまっているんだね。」

なるほど。
要約を返す。おしゃべりな人の場合、有効...
メモメモ。

ここで大事なことは、マニュアル化してオウム返しの言葉を
言っても気持ちがこもっていないので要注意だということだよ。

相手の気持ちがどの言葉にこもっているか?どんな気持ちなのか?
相手の表情よく観察して、相手の気持ちを感じ取る。
感じ取ったその気持ちをのせて言葉を返す。

相手の表情をよく観察すること...
マニュアル化するのはダメ。
メモメモ。

本当に分かっているのかなあ~...

大丈夫です。バッチリメモってあります!

カオル君...
だからそのメモに頼ってるのが、
マニュアル化だっちゅうねん!

ううっ!そうですか...

マニュアル化すると、相手をよく観察したり、見なくなってしまって、
臨機応変な対応が取れなくなってしまうのだよ。
例えばその違いとは、つまりこういうことだよ。

おなじ 「いらっしゃいませ」でも
マニュアルで対応して言っているコンビニの店員さんと、
老舗の一流旅館の女将さんが心を込めて言っているのとでは、
聞いてて違いがわかるはずだよ。

確かに、それは違うかも...
ですね。

老舗の一流旅館の女将さんは、お客さんが入ってきた瞬間に
お客さんの様子をよく観察して、お客さんが元気そうか...
長時間の移動で疲れていそうか...

お客さんの気持ちを感じ取って言っているはず。
...一流かどうかの違いは、そういう細かいところに表れてくるのだ。

なるほど~...
僕も違いの分かる男になりたいですね。

『神は細部に宿る。』
...というヤツだね。


タカシ先輩のコミュニケーション能力アップの伝授は続く。
果たして、カオル君は違いの分かる男になれるのか...?


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~ オタク男子のコミュ障克服の物語 ~
(...次回へ続く)